患者との親睦を深めるコミュニケーションのコツ

訪問看護を受ける患者やその家族の思いに寄り添いケアをすることは、訪問看護師が常に心掛けるべきことの1つです。限られた時間の中で上手に情報を収集していくためには、患者と信頼関係を築くことがなにより大事になってきます。患者が訪問看護師に対し、話しかけづらいと感じていると、コミュニケーションが取りづらくなり、適切なケアもしにくくなります。

スムーズに会話をするためのポイントは、雑談にあります。何の雑談もなく、いきなり心身の状態の話をすると、相手は畏まって本音を言いづらくなります。しかし雑談を取り入れると、和やかな雰囲気になり、そこから本題にもつなげやすくなります。

患者の自宅を訪問してあいさつをした後は、何気ない話をしてみるのが一番です。天気の話は一番話しやすい内容です。一緒に話せる共通のことを見つけて話してみるのが良いでしょう。患者に普段の天気に対する行動等を聞き、その内容から心身の話につなげていくこともできます。

方法として、患者の家にあるものを話題にするのがおすすめです。会話をした内容に対して、自身の経験や思いを入れると話が続きやすくなります。身の上話は、相手から親しみを持ってもらうにはうってつけであり、自身がオープンになることで相手もオープンになってくれます。ちょっとした悩みや失敗談などは、誰もが持つものであり、共感し合うことで距離を縮めることができるためおすすめです。

ちょっとした雑談で会話を弾ませ緊張状態をほぐすことも仕事の一部と思い、コツを掴むようにしましょう。